防災缶 i BOUSAI(あいぼう)の提供
立命館大学 歴史都市防災研究センターがこの度、高知大学と共同開発していた「防災缶 i BOUSAI(あいぼう)」の1つである「美」の防災缶を被災地へ届けることを決定した。
(画像はイメージ)
長期化によるストレスケアの重要性
現在被災地で最重要とされているのは、生存者の救助や食料・水の確保である。だが、長引く避難所生活で蓄積される心のストレスも、心身の不調や震災関連死などに繋がることが懸念されているため、見過ごすことのできない問題となっている。特に女性や子どもに対する心の負担軽減は早急に対処すべき課題だと言われている。
今回届けられる「美」の防災缶は、エッセンシャルオイルやLEDライトなどが入っており、女性が安心できる内容となっている。
支援物資協力の呼びかけ
防災缶発送の第1陣(3,000セット)は、4月1日に届けられる予定だが、まだ足りていない物資もあり、同センターでは下記援助物資の支援を呼びかけている。
【提供のご協力をお願いしている援助物資一覧】
・ドライシャンプー ・エッセンシャル(アロマ)オイル(柑橘系)・リップクリーム ・マウスウォッシュ(または、携帯用歯みがきセット)・ハンカチ ・イヤーキャップ(耳栓)・ヘアピン ・ゴム ・ミラーシール ・携帯アラーム ・LEDライト
なお、各避難所への配布が予想されますため、支援物資の数量につきましては、最低100個以上とさせていただきたく、何卒ご了承ください。原則として、防災缶(サイズ:直径66mm×高さ94mm)に入るサイズのものでご協力ください。
【問い合わせ、ご提供物資送付先】
立命館大学 歴史都市防災研究センター「防災缶支援物資」係(平日9:30-17:00)
〒603-8341 京都府京都市北区小松原北町58
TEL:075-467-8801 FAX:075-467-8825
E-mail:rekibou@st.ritsumei.ac.jp(@を半角に置き換えてください)
「防災缶 i BOUSAI(あいぼう)」について
「防災缶 i BOUSAI(あいぼう)」は同センターが学園創立110周年記念事業として震災被災者のストレスケアを目的に開発していたもので、全国に256万台以上あるとされる自動販売機に搭載できるサイズで作られている。缶には4つのコンセプトがあり、それぞれ特徴を持っている。詳細は以下の通り。
*防災缶の4つのコンセプト*
「美」 女性の安心缶。
エッセンシャルオイルやLEDライトなどが入っている。
女性が自分らしくいることを支援する。
「看」 カラダの安心缶。
止血用ガーゼやアルコール消毒綿などが入っている。
怪我をした際や、避難所に避難した後の体調管理を支援する。
「帰」 徒歩帰宅時の安心缶。
帰宅支援マップやカード型ラジオなどが入っている。
被災後、職場や学校から徒歩で帰宅する人たちを支援する。
「夜」 就寝時の安心缶。
厚手のソックスや居場所を知らせる笛などが入っている。
地震発生直後、家から脱出するまでの安全確保を支援する。
立命館大学歴史都市防災研究センター
http://www.rits-dmuch.jp/emergency_ibousai_pj.html