NPOのノウハウを活かした支援
高知県の西端、大月町柏島にあるNPO法人黒潮実感センターが、東北関東大震災で被災した家族の受け入れを今月22日に表明した。
黒潮実感センターが提案する受け入れは、同団体がこれまで培ってきた環境教育や体験学習などの“教育活動”を通した災害支援。家賃無料で4家族を受け入れ、柏島の美しい海でシュノーケリングやクリアカヌーなどのプログラムを体験してもらい、地元小学校にも通学できる内容となっている。
また、スクールカウンセラーによる子ども達の心のケアや、柏島在住の保健婦さんによる健康面のケアも行ってくれるという。
受け入れ詳細
■受け入れ家族または人数:4家族程度(家賃無料)
廃校となった旧柏島中学校を大月町からお借りして使用しています。2階の教室を半分に仕切った部屋(畳約14畳相当)各部屋を1家族に割り当てします。
■期間:受け入れ開始時点から数ヶ月~最長1年間
(その間に他の住居があれば斡旋します。
近隣市町村の宿毛市では公営住宅を提供してくれます。)
■食事提供の有無:自炊(家庭科室を利用)
■風呂の有無:有り(共用)
■教育支援内容
子ども達の心の傷を癒すべく柏島の美しい海での体験実感学習プログラムを提供します。柏島のみならず近隣市町村(宿毛市など)に疎開してきた子ども達にも同プログラムを提供いたします。
■受け入れ団体:NPO法人黒潮実感センター
〒788-0343 高知県幡多郡大月町柏島625
(TEL:0880-62-8022, FAX:0880-62-8023)
津波という海の恐ろしさを体験した子ども達にとって、海での暮らしは辛いと感じる部分もあるのかもしれない。ただ、海を愛し、海と共に生きてきた人たちが地域ぐるみでサポートし、海の優しさ、時には厳しさを教えてくれる機会は大切な経験となるに違いない。
NPO法人黒潮実感センター
http://www.orquesta.org/kuroshio/