昭和初期にラジオ普及のために設置されたもの
大阪・堺市が、市内の大浜公園にある「ラジオ塔」を4月1日に復元させたことを発表した。
ラジオ塔は、昭和初期、ラジオ普及のために全国の公園など公共の場に多く設置されたものの1つ。当時、ラジオは高級品で一般家庭になかなか普及しなかったという。だが、昭和5年(1930年)、大阪中央放送局が、大阪市の天王寺公園にラジオ塔を設置したのを皮切りに全国に約460基が設置された。
平成19年11月に「戦争遺構研究会」が発見
この大浜公園のラジオ塔は、昭和8年(1933年)に設置。全国で現存する数少ないラジオ塔の1つで、実物が大浜公園プールの南側に保存されている。
平成19年11月に「戦争遺構研究会」が調査した際に発見された。
このラジオ塔の復元に伴って「平成23年度夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会」が平成23年8月25日(木)に開催される予定。
なお、ラジオ塔からは毎日、ラジオ体操第1をはじめ、ウエストミンスターの鐘、夕焼け小焼けなどが奏でられるという。
■ 堺市:大浜公園にラジオ塔を復元(PDF 163KB)
http://www.city.sakai.lg.jp/city/info/_koho/pub1104/0401_01.pdf