2つの温泉が連携
仙台の秋保温泉と作並温泉が連携して企業旅行の誘致を加速させていると河北新報が報じている。
これは市の支援事業として実施しているもので、これまでの旅行代理店に任せた誘致ではなく、実際に東京へ出向き、顧客となる企業担当者との商談会を開催したり、それを踏まえた研修会を開催し、企業側の要望に答えられるよう各施設が連携して進めていくといった先進的な取組み。
可能性が見えた現場
実際に商談会に参加した秋保温泉「ホテル佐勘」の音羽和一課長は
「これまでホテルの営業と言えば旅行代理店回りがほとんど。『顧客の声を聞いてオーダーメードの商品をつくる』という発想がなかった」
と率直な意見を口にしている。
また、事業を進める仙台市副市長、伊藤敬幹氏は
「慰安旅行は減ったが、企業の需要がなくなったわけではない。両温泉は市中心部に近く観光資源もあり、交流人口を増やす余地はある」
と力強いコメントを残している。
このように、企業に照準を絞った行政の旅行誘致支援は全国的にも例がないとのこと。官民が手をとったこの積極策で、両温泉が活気づく姿をぜひ見せていただきたい。
仙台市
http://www.city.sendai.jp/秋保温泉 ホテル佐勘
http://www.sakan-net.co.jp/作並温泉旅館組合
http://www.sakunami-spa.com/河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/12/20101215t12018.htm