ハワイ州で新法が可決
捕鯨やマグロの取り扱いが騒がれる昨今、ハワイ州では、2011年7月以降、フカヒレが食べられなくなる新しい法律が可決されたそうです。
このサメの捕獲及び取引を禁止する法律は、アメリカ国内でも初めてのもので、中華系コミュニティでは、フカヒレは中国の食文化の大切な一部であると反発しています。
【写真:
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サメを捕獲すると罰金$5,000~$15,000
州政府はこの法律によって世界中におけるサメの過剰漁猟を防ぐのが目的と言っていますが、実際に中華料理店の経営者達は、フカヒレはそもそも庶民の食べ物ではなく、限られた裕福な人達、或は特別な席でのご馳走であり、問題に値しないと反論しています。
また、フカヒレは骨や肝臓、肺を丈夫にする効果や癌にも効くといって食べる人もおり、高級なレストランや大切なゲストのもてなしにフカヒレが珍重されているのも事実です。
ただ、実際にハワイでフカヒレを一番消費しているのは、実は日本人観光客だそうで、それも日本では数倍以上するフカヒレがハワイでは日本よりずっと安く食べられるからという理由からなのだそうです。
世界への影響は?
世界のフカヒレの取引のうち50%から80%は香港であって、ハワイにおけるものは香港での取引に比較するとほんのわずかでしかないそうです。
ですから、今すぐに世界中のフカヒレの取引に大きな影響が出ることは考えにくいようですが、少なくともハワイでフカヒレが食べられなくなる日は現実に迫っているようです。
Associated Press News
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