はじまりは、リサイクルのガラクタ市場
ニューヨークのブルックリンでは、「Brooklyn Flea」という蚤の市がちょっとした名物になっています。この蚤の市をスタートさせたジョナサン・バタラーは、ブルックリンの古い家並みを中心にレポートする有名なブログを作った人で、2007年に現在蚤の市の開かれている学校の校庭で建築関係のディーラー10人を集めて古いドアノブや窓枠、ドアなどのガラクタのようなものを含む、古い建材市を開きました。
その反響がきっかけになって、彼は規模をもっと広げて蚤の市をやろうと思い付いたそうです。蚤の市は、マンハッタン内ではすっかり定着していたので、イーストリバーを隔てたブルックリンでもやってみようと思ったわけです。ちょうどその頃、ブルックリン区長のマーティー・マーコビッチのもとで一緒に働いていた、エリック・ベンビーと組んで「Brooklyn Flea」を立ち上げました。
ブルックリンにも蚤の市を!
「Brooklyn Flea」のプロジェクトは、まさに彼らにとっての転機にもなったわけですが、マンハッタンの隣町であるブルックリンという土地のコミュニティにとっても大きなプロジェクトとなりました。少し以前のブルックリンと言えば、古い町並みが残っている貴重な地域でありながらも、汚く危ないイメージが否めないところでした。
ここ数年そんなイメージが逆に若者達には受けて、ブルックリンは、ニューヨークのクールな地域として注目されはじめていました。
ブルックリンらしさ
「Brooklyn Flea」の開催地として選ばれたのは、ブルックリンの古い家並みの残るフォートグリーンという地区にある学校の校庭でした。この「Brooklyn Flea」に相応しい出店を150選定して、初日には同じブルックリンのレッドフックという地区に週末出る人気の食べ物の屋台も呼び、地元のマーチングバンドまで用意しました。
その結果20,000人もの人達が集まり、タイム誌が写真を撮りに来るほどの盛り上がりをみせました。以来2年「Brooklyn Flea」はブルックリンにすっかり根付いたのです。
母の日にも
母の日を前にした週末、「Brooklyn Flea」に年配のお母さんを連れてくる人がいました。会場の学校の校庭からは古くは銀行だったブルックリンのランドマークであるビルが臨め、築100年を越えるブラウンストーン造りの家並みが広がります。そんなところに並ぶ露店で古い写真や古い地図を色々と物色していると自然とノスタルジックな思いが広がりそうです。
個性的なプレゼント探しができる蚤の市
もちろん「Brooklyn Flea」で母の日ギフトを探す事もできます。例えば、地元の採れたての花を使ってフレッシュな春のフラワーブーケを作ってもらったり、古いビンテージ本や気に入った本の初版本を探してみたり、お母さんのポートレイトや写真を飾るのにぴったりなアフリカンな木製額だってあります。
プレゼントが決まればカードも。ドラッグストアに売ってるものとはひと味もふた味も違うオリジナル。「Brooklyn Flea」はまさにブルックリンの宝箱のようなところのようです。
編集部 Yu

The Brooklyn Flea
http://www.brooklynflea.com/