住むのに理想的な町とは?
歴史的に見ても、科学的に見ても、ユートピアと呼べるような完璧な社会というものがこの世には存在しないのはわかっているもものの、住人にとっての理想的な町とは一体どのようなものなのか?雑誌「GOOD」ではこんな風に分析しています。
住民の楽しめるイベントは必須
まず第一に、ミュンへンの「オクトーバーフェスト」やオレゴンの「シェイクスピア祭」は有名ですが、アメリカならば、カリフォルニアのベニスビーチの第一金曜日やミシガンのグランドラピッドの定期アートコンペというような町のアイデンティティ−を形作れて、住民が一緒になって楽しめるようなイベントが必要であるということ。
家以外の癒しの空間
更に、住民達にとって家や職場の他に寛げる第3番目の居場所となりえるところが、町の中にあることが理想的であると言っています。
ブルックリンのフォートグリーン地区には、人々が気軽に軽食を取ったり、飲み物を飲みながら読書をしたり、或は書き物をしたりと人目を気にすることなく長居のできるカフェがあり、とても賑わっているようです。
夏の週末になると、そこの中庭ではちょっとしたパーティなどのイベントが頻繁に行われて、昼夜を問わず大勢の住民達が集います。まさにこんな所が住民にとって理想的な第3の場所になっていると言えるでしょう。
公共施設の充実
そして、やはり人々が自由に利用できる自然豊かな公園や公共の空間があることも大切であるというのは言うまでもありません。また、必要な施設などが徒歩圏内にひと通り揃っていること。更に何か町全体のシンボルになるような建築物や学校の存在は町への愛着心を生む効果もあるようです。
様々な人達と接する機会が持てること
更に面白いのは、民族的な多様性を揚げていることです。人々が町の建築物や食材についてや、普通はタブーになるような個人の収入レベルや、多様化している民族性についてもまた一緒に語ることができるというのは、とても良いことだと推奨しているのです。これはいかにも多民族国家のアメリカらしい発想のように感じます。
編集部 Yu

Good
http://www.good.is/post/model-town/