
歴史と文化が残るまち、京都。
このまちは多くの日本人に愛され、
多くの外国人を魅了し続けている。
しかし歴史あるまちには“衰え”もある。
(写真はイメージです)
そんな京都の町並み保全に動いたのは世界だった。
歴史・文化は“世界”の共有財産
京都の美しい町並みを作り出す「町家」に対して
世界の文化遺産保全に取り組む
「ワールド・モニュメント財団」が
25万ドル(約2300万円)を拠出すると発表した。
同財団は「崖の上のポニョ」の舞台として話題となった
広島県福山市の「鞆の浦」の保全にも取り組んでおり、
日本での保全はこれで2例目。
なんとも嬉しい話であるが、
こうした支援は存続が危ぶまれる“危機的な遺産”
に対して行われているため素直に喜ぶことはできない。
しかしながら、人間の歴史や文化を
“世界の共有財産”と捉えて
活動している姿は誇らしく、ありがたい。
実際の保全活動には、町家再生を行う
地元NPO法人などが担当することになっている。
こうした世界の協力や地元の努力に
支えられ、後世に引き継がれていく京都の町並み。
100年後もきっと
世界の人々を魅了し続けているのだろう。

ワールド・モニュメント財団
http://www.wmf.org/