この数年で都市部を中心とした
カーシェアリング市場が急速に広がっている。
エコという言葉が市民権を得はじめたころ
カーシェアリングは何度も話題に上がってはいたが
拠点が少ないことや利便性に欠けるなどを理由に
利用したくてもできないという状況にあった。
それが昨今、国内32社がサービスを提供するようになり、
会員数はこの1年で2.5倍に増加しているという。
うまくハマれば使いやすく低コスト
カーシェアリングは、サービスに会員登録し、事前に予約しておけば、
ステーションに置いてある車を24時間好きなときに利用できる。
中には、より利便性を高めるため、コンビニを
ステーションとして利用する試みも行われていると聴く。
また、車の利用頻度が低い人ならば、コスト面でも魅力がある。
新車の購入代、それにかかる保険や駐車場代などを考えると
月5万円以上お得になると言われているからだ。
車に対する“価値観”はどう変化するか?
車は人に自由を与えてくれる素晴らしい乗り物であり、
まちづくりでもその根幹に位置し、大きく貢献してくれている。
だが同時に、温暖化や事故、渋滞や駐車場問題など
まちが車に対して抱える課題が多いことも事実である。
このカーシェアリング等の普及により、
車に対する人々の価値観がもし変化していくのであれば、
まちづくりもそれに応じた変化が求められるようになる。
こうした時代の流れをいち早く見定め、
大胆なまちづくりに取り組んだ地域が
近未来をリードする存在になっていくのかもしれない。