
新潟県沖に浮かぶ佐渡島。
佐渡島と言えば、つい先日も自然産卵の報道があった
「トキ」をイメージする人が多いはず。
では、そんなトキにあやかった「トキ米」という
ブランド米があることはご存知だろうか?
一度は絶滅してしまったたが、
人工繁殖によって再び佐渡の自然に放たれたトキ。
そんなトキが自然界で生活していくためには
エサとなるカエルやドジョウなどの
生き物が暮らしやすい環境
すなわち農薬の少ない田んぼが必要となる。
トキの生活環境を守るための米作り。
農薬や化学肥料を減らし、県が定めた認証基準を満たした
安心安全のおいしいお米。それが「トキ米」である。
トキの報道で売れるトキ米
先にも記したように、今年になって
トキに関する報道が増えてきた。
トキ米のブランド化を進める佐渡市役所では、
このチャンスを活かすべく、今年から更なる体制強化を図り、
田んぼの生きもの調査を義務化し、より徹底した環境をつくることや、
販売量を増やしていくための新しい販路開拓をなどを始めている。
ただ、このトキ米はトキ米そのものをPRしなくても、
トキが報道されるだけで売れていくという面白さもある。
地域の産品を売り出すときには欠かせない広報だが、
アピール力の劣る地方では、商品のPRが必ずしも
売り上げに繋がるとは限らない。
このような他の象徴と結びつけた販売戦略は見習いたいところだ。
だが、そんな強力なブランドであるトキにはリスクもある。
もしこのトキが再度滅びるようなことがあれば、
トキ米も同じ道をたどることは明らかと言えるからだ。
だからこそ市も農家の人達も、トキのため
まちのために、必死の努力をしていると感じられる。
どんな製品も自然がなければ成り立たない。
同じように、どんなまちづくりも
手を抜いていては成り立たない。
佐渡市WEBページ
http://www.city.sado.niigata.jp/