
弁当の「弁」は「4と十」
4月10日「駅弁の日」に合わせ、JR東京駅「東京エキッチン」で
「駅弁の日 東日本縦断駅弁大会(春)」が開催された。
東日本各地の有名駅弁はもちろんのこと
昭和のレトロ感を再現した「復刻駅弁」
近年の歴史ブームにあやかった「戦国・歴史駅弁」など
新旧のユニークな駅弁「全86種」が東京に大集結した。
そんな数ある駅弁の中でも目を引くのが
戦国時代の名将「伊達正宗」をパッケージに用いた
宮城・仙台駅の「独眼竜政宗弁当」1100円
“歴女”の心を鷲掴みにする“あのタッチ”で描かれた
パッケージと言えばその姿をイメージ頂けるだろう。
その他、武田家の家紋である菱形に弁当を区切り、
風・林・火・山にちなんだおかずをもりこんだ
山梨県小渕沢駅の「風林火山弁当」
復刻盤の駅弁では、現在のプラスチック容器とは異なり
1960年当時の“瀬戸焼”容器を復活させた群馬県・高崎市の
迫力満点「復古だるま弁当」などが見られた。
また、開催期間中(4月10日・11日)しか食べられない
限定の駅弁や、カリスマ販売員が選ぶ駅弁など、
大会の名にふさわしいもりだくさんな内容となっていた。
インパクト+食材へのこだわりが駅弁の秘訣?
今回の企画は、記念日に合わせた休日2日間のみの
催しであったが、駅弁に盛り込まれた文化や、
具材となったご当地の名物・味付けを、多くの人に
知ってもらうチャンスになったことは言うまでもない。
昨今は駅弁が食べたいという理由だけで
旅にでる人も多いと聴く。
こうした催しをきっかけに地域の自慢を売り込み、
地方に人を引き込むのも1つの手段であろう。
ただし、インパクトだけでは一過性に終わる可能性も大。
その一瞬のチャンスを活かすためにも、
常に手を抜かず時間をかけてじっくり育てていく、
という気持ちを忘れてはいけない。
地道な努力に勝るものなし。