東京地下鉄株式会社(東京メトロ)では、駅周辺で都市開発を検討されている開発事業者等との連携により、空間的・構造的制約から東京メトロ単独では解決が困難な課題を解決し、魅力的な地下鉄駅空間の実現を目指して、「えき・まち連携プロジェクト」を実施する。
都市開発と一体となって鉄道整備を進める
これまで東京メトロは、駅周辺で建物の建替えや開発を計画・検討する土地や建物所有者と連携し、バリアフリー設備の整備を目指す「公募型連携プロジェクト」を実施してきた。
昨今、駅周辺では大規模な都市開発が計画・実施されているが、駅の抱える課題はバリアフリー整備にとどまらず、駅混雑等の解消を図るためのユーザーの動線確保や鉄道施設の設置スペースの確保といった種々の課題がある。
これら各駅の抱える課題を公表し、都市開発事業者等と早期の段階から協議することで、都市開発と一体となって鉄道整備を進めることにした。
「まちの顔」となるような魅力的な地下駅空間の整備を推進するため、8月1日(木)から「えき・まち連携プロジェクト」の第1弾として東京メトロの6駅(銀座線神田駅、日比谷線仲御徒町駅、東西線竹橋駅、千代田線北千住駅、半蔵門線神保町駅、南北線四ツ谷駅)を対象に提案を募集している。 (慶尾六郎)