徳島県鳴門市のルネッサンス リゾート ナルトは、阿波藍の魅力を広く発信すべく、徳島県と阿波藍魅力創造発信プロジェクト協力監修の下、「阿波藍ルーム」全4室が完成したと発表した。
「阿波踊り」や「渦」などをテーマに意匠美に満ちた客室
江戸中期から明治にかけて、山形の紅花とともに天下を藍色で覆ったともいわれる徳島の藍。阿波藍ルームはその伝統的な技法を今に伝える徳島を代表する4名の“藍染めの匠”が「阿波踊り」や「渦」などをテーマに個性的で意匠美に満ちた客室に仕上げた。
「阿波藍」とは、徳島で栽培されたタデ科の植物である藍の乾燥葉を発酵させて作る天然藍染料「すくも」のことを言い、今も5軒の藍師が伝統製法を守りながら作り続けている。
この「すくも」を使用した“天然灰汁発酵建てによる本藍染”という江戸時代から伝わる技法を用いて染め上げ、床の間の建材や襖(ふすま)の一部に施し、藍染の調度品も設える。(慶尾六郎)