
地域産業の活性化などに取り組む社団法人 民間活力開発機構が
今年度の柱として「活力ある高齢化社会づくり」に取り組むようです。
高齢者が健康に暮らせるまちに必要なことは何か?
このポイントについて、高齢者の暮らしを実証的に研究している
東京大学 李廷秀 准教授の意見が参考にされています。
李准教授によると「外出しやすいまち」をつくることが重要だと説いており、自宅から歩いていける範囲に銀行やスーパーといった生活に必要な施設が混在し、いろいろな世代の人々と交流できる環境。つまり、高齢者が孤立しないような環境を作ることが必要、ということのようです。
また“歩く”ということも大切なキーワードとなっており、人は自分で移動できなくなると、急激に衰えてしまうとも教えてくれています。
地方の現状は車社会
しかし、高齢化の進む地方では、まちの商店街はシャッター街となり、買い物は郊外の大型店に車移動、車がなければ買い物すら難しいというのがリアルな現状です。これでは交流する機会が減るだけでなく、足腰も衰える可能性が高まります。
商店街の活性化はどこの地域でも言われておりますが、ただ人を集めたいというものでなく、こうした「お年寄りに優しいまち」といったコンセプトをもって取り組むことが、これからの活性化の基準になってくるのかもしれません。
民間活力開発機構の今年度の取り組みに注目です。
民間活力開発機構WEBページ
http://www.minkatsu.or.jp/