
宇都宮市の中心部「オリオン通り」にあるマクドナルドが
今月末で閉店することとなった。
この春には、同じ大手チェーンの吉野家
ロッテリアも閉店しており、中心市街地の空洞化に
歯止めがかからない状況となっている。
どうして人は郊外に流れるのか?
これらの相次ぐ撤退の背景には、商圏が郊外へ移り、
それに合わせて客が郊外へ流れているところにある。
多くの地方都市が抱えている課題だ。
ではなぜ人は郊外に流れるのか?
「郊外の店舗は売れるものを売ってるけど
街中の商店は売りたいものを売ってるから…」
以前同じ質問に対し、こう答えた人がいた。
とてもシンプルな答えだった。
必ずしもすべてがそうだとは言えないが
少なからず当たっているような気がする。
しかし、マクドナルドなどの大手チェーンは、
“売れるものを売っている”ように思われるが
今回閉店することになったのはなぜか?
それはおそらく、同じ店舗が
より人の集まる“郊外にも”あるからなのだろう。
何もない=チャンスしかない
全国各地の衰退する商店街では
口を揃えて「この不況ではどうしようもない」と
本音を漏らしている。
だが、同じ不況でも郊外にはソレナリに人が集まっており、
大手チェーンもさほど撤退していない。
そんな郊外も昔は “何も無かった”
でも今はあるから人が来る。
中心商店街は、昔はあったが
今は多くのものが無くなってきている。
宇都宮市は、なんとかまちを活気づかせようと
出店者や定住者に家賃補助を行うなどの政策を打ち出し、
実際に成果も上がってきているという。
商工会や商店街関係者も市と協力した対策に乗り出している。
盛り返す素材は十分にある。
無くなるからこそ新しいものができる。
中心商店街に人が集まらないのはなぜか?
何もなくても知恵はある。