山口県美祢市とセイノーホールディングス株式会社(セイノーHD)、株式会社エアロネクスト、株式会社NEXT DELIVERYは、3月3日(木)~5日(土)に、美祢市秋芳町嘉万・八代地区において、地域課題の解決に貢献する新スマート物流の構築に向けたドローン配送実証実験を実施し、その模様を公開した。
実施は、ドローン配送サービス事業を主体とするエアロネクストの子会社、NEXT DELIVERYが行った。
過疎地域の課題解決を目指す新スマート物流の構築を目指す
この実証実験は、官民連携フォーラム「デジテック for YAMAGUCHI」の会員同士が技術やノウハウ等を持ち寄って実施された。
山口県内をフィールドとした実証実験等を行い、新たなソリューションなどの先導的事例の創出を目指す「デジテック・オープンイノベーション」に提案し、採択された取組として行われた。
秋芳八代ぬくもりの里を仮設のドローンデポとし、最寄りの集会所(栢木公会堂・八代ふれあいセンター・半田公会堂)を仮設のドローンスタンドとしてドローン配送を実施し、地元住民に市内スーパーの食料品の詰め合わせセット、日用品、また防災用品等を届けた。
今後は、過疎地域の課題解決を目指す新スマート物流の構築に向け、住民に対するニーズ調査や最適な物流網を調査検討する。
そのうえで、将来的な構想として各社荷物等を集約化するドローンデポと、ドローンの着陸地点となる複数のドローンスタンドを設置し、地上配送と将来のドローン配送を想定した買物代行サービスについて、段階的に開始する予定。
(坂土直隆)