デジタル・サービス上で企業の正しい情報発信を可能にする株式会社Yext(イエクスト)は、公益社団法人三重県観光連盟と連携し、世界の主要な検索エンジンやマップ、SNSを通じて、世界中の外国人旅行者に向けて県内の『正しい』観光情報を発信する実証実験を実施する。
世界中の外国人旅行者に向けた観光情報・魅力の発信を強化
全県の観光関係団体等を対象とした規模でYextのソリューションが利用され、情報発信が行われる取り組みは三重県が初になる。
日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2019年の訪日外国人旅行者は、3,188万2000人となり、JNTO が統計を取り始めた1964年以降、最多を記録した。
加えて、JTBの発表によると、2020年の旅行の見通しとして「訪日外国人旅行者の増加につれ、日本を初めて訪れる旅行者だけでなく、リピーターの割合も増えてきた。
このような訪日外国人旅行を取り巻く変化を背景に、日本全国の自治体や観光関係団体にとって、世界中の外国人旅行者に向けた観光情報・魅力の発信強化は急務といえる。
三重県は、国内外で運用されるGoogleやFacebook、Instagram、Amazon Alexa、Baidu Map、など世界150以上のデジタル・サービス上に企業や団体の情報発信を可能にするYext Search Experience Cloudを全国に先駆けて活用し、世界中の外国人旅行者に向けた県内の『正しい』観光情報を発信する。
三重県内の10観光事業者が参加
今回の実証実験では、三重県内の10観光事業者が2月から6ヵ月間にわたりYextのサービスを活用し、各事業者が検索エンジンやマップ、SNS等における情報発信や口コミ対策を一括管理のもと行う。
正しい観光情報(施設等の画像・動画や住所、営業時間、料金等の情報)をタイムリーに発信し、外国人旅行者が三重の観光情報を得る機会を増加させ、さらなる誘客の促進を目指す。
また三重県では、この実証実験を契機として、検索サービス等を有効活用する手法を県全域に広げ、全県でデジタルマーケティングを一層強化していく方針。 (慶尾六郎)