2018年に長年の町の取り組みが評価され、国からSDGs未来都市に選定された北海道の下川町では、SDGsの17個のゴールをもとに同年、下川町独自のまちづくりの指標となる「2030年における下川町のありたい姿 ~人と自然を未来へ繋ぐ『しもかわチャレンジ』~」を設定した。
起業を目指す人を対象に募集
北海道下川町にて第3期目となる、ローカルベンチャー「シモカワベアーズ」2019年度採用の募集を開始する。町内企業の経営幹部人材や後継者、また「地域おこし協力隊制度」を利用して起業を目指す人を対象に募集する。
「シモカワベアーズ」とは、“好き”を仕事にしている人や“自分で選んで”ワーク・ライフ・リンクを実践する町内の人々──その共同体を指す。
今回は、その「シモカワベアーズ」の生き方・暮らし方に共感し、町内の事業の継承者や右腕となる人材を全国から1名募集する。
2017年から募集を開始し、第1期はエゾシカの利活用を事業化するべく1名が、2018年は「DIYの事業を立ち上げたい」と第2期のベアーズが集まってきた。
町面積の9割が森林で占められている下川町の課題解決へ
下川町は、町面積の9割が森林で占められている約3,300人が暮らす小さな町である。
北北海道に位置し、夏は30度近くまで上がり、冬はマイナス30度まで下がる。
また、下川町の産業の現状として、人口減少による担い手不足や、事業者の高齢化、後継者不足の課題を抱えているという。
それでも下川町では、ここ数年で人口動態における社会動態はプラスに転じ始めている。
移住者の中には、暮らしと仕事を切り離さず、ゆるやかに繋がり、相互に効果を生んでいる下川町らしい暮らし「ワーク・ライフ・リンク」を実践し、下川町の暮らしを楽しんでいる人たちもいるという。 (慶尾六郎)