大阪の中心部まで約30分の河内長野市
大阪・河内長野市と、同市を走る南海電気鉄道が「住民誘致」に関して連携することになった。基本協定を締結してともに“まちづくり”に励む。
河内長野市は、大阪の中心部まで約30分と、交通のアクセスがいい。だが、少子高齢化が進むにつれて人口が減り続け、平成22年の国勢調査で、大阪府下で減少数が2番目に大きい市となった。特に、市内にあるニュータウンで居住者の高齢化に伴い、空き家が出ている状態だ。
若年層を対象にした優遇措置も
同市では、空き家の解消をはじめ、若年層の転入をうながすことで地域活性化しようとしている。
この春から新婚世帯を対象にした「家賃補助制度」「持家取得補助制度」が運用開始。一方、南海電鉄は、シニア世代の自宅を最長で終身にわたって借り上げて子育て層に貸し出し、賃料収入を保証する「住みかえ支援事業」を2010年1月からスタートしている。
今回の協力体制は、「まちづくり」「教育・子育て支援」「定住・転入の促進」「観光振興」の4つ。協定の名称は「河内長野市と南海電気鉄道株式会社との連携協力に関する基本協定」で、5月11日に協定が締結される。
【AKI 執筆】
■ 河内長野市と南海電鉄が一体となって「住民誘致」に取り組みます(PDF:240KB)
http://www.nankai.co.jp/company/news/pdf/110427_3.pdf